HSBC香港の窓口で、手持ちの日本円や米ドルなどの現金を香港ドルの現金に両替して手に入れる手順を紹介します。
単に両替するだけでもHSBC香港の口座を所有していなくても受け付けてくれますが、口座のタイプがHSBC Advanceアドバンス、Premierプレミアの場合は、専用のレーンやフロアへ入場できるので、並ぶことなく両替することができます。さらに、プレミア場合には手数料が優遇されます。
英語でのやりとりに不安がある人でも以下のものを持参して、簡単な英会話ができれば両替を行うことができるでしょう。

1. 現金、だだし紙幣のみ
2. パスポートなどのID
3. 口座を所有している場合には、そのATMキャッシュカード

HSBBC香港のインターネットバンキングを利用して両替する方法につき、こちらインターネットバンキングで両替 / Exchangeのページにて解説しています。

HSBC香港の窓口で香港ドルに両替えする方法　How to exchange to Hong Kong Dollar

通常は、日本から日本円をもっていき香港ドルに両替することでしょう。日本の銀行の外貨預金から米ドルなどを持って香港に入国し、即HSBC香港で両替えや入金することがあります。香港に滞在したあと中国本土に行く予定や他国にいく予定があれば、香港で行先の通用する通貨に両替えしておくのも場合によってはお得な方法と言えます。
さらに言えば、為替手数料を低く抑えるために手間がかかりますが、重慶大厦チョンキンマンションのようなレートのいい街の両替商で両替をしてから香港ドルの現金で入金する海外投資家もいます。
口座を所有している方の入金方法はこちら現金や小切手で入金 / Deposit Cash or Chequeで外貨を両替して入金する方法や、そのまま外貨を入金する方法を解説しています。
香港にとって外貨である日本円や米ドル人民元の現金は、言うまでもなく街頭のお店などは利用できません。そこで、当日のリアルタイムのレートがHSBC香港のフロア内数カ所表示されているので確認して、外貨は香港ドルに両替するか、外貨預金や当座口座にそのまま入金してしまいます。
以下はHSBC香港で両替えする際の流れです。はじめに全体の流れを理解しておけば慣れない海外でも行動しやすくなるでしょう。

1. 窓口カウンターに並ぶ
2. 行員に現金とパスポートを提示し両替えを依頼
3. 両替依頼伝票にサインする
4. 両替した現金を受け取る

それでは、HSBC香港での窓口での両替について具体的に見ていきます。

窓口カウンターに並ぶ　Line to Bank Counter

HSBC香港の入出金カウンターへ行き、並び順番を待ちます。Advanceアドバンスのステータスの場合Advanceと書かれたラインに、Premierプレミアの場合は、専用のフロアへ入場して受付け番号をもらって椅子に掛けていればよいです。

行員に現金とパスポートを提示し両替えを依頼　Request a Currency Exchange

受付の順番が来たら現金とパスポートなどの身分証明書IDを行員にカウンターで渡します。口座を所有しているならATMキャッシュカードも提示しながら「Exchange, please」これだけ伝えれば、基本的に銀行員が手続きを進めてくれます。何か他のことを言われてもOKとだけ言えば香港ドルになって戻ってくるはずです。IDを確認する理由は万が一、現金が盗難したおカネだったり後から偽札が発覚した場合に、銀行側で両替者の身元を特定するためです。
本来は日本円でいくらの現金があり、香港ドルに両替したい旨を伝えなければなりません。
例えば、日本円で10万円を香港ドルに両替したい場合「Please exchange one hundred thousand Japanese Yen to Hong Kong Dollar.」と伝えます。
カウンター越しに銀行員が、現金を見せながら数えますので一緒に確認します。紙幣の数え方が日本と異なるので、見ていて面白いかと思います。

両替依頼伝票にサインする　Sign the Exchange Form

両替依頼伝票は、銀行員が記入してくれるので該当部分に署名することを促されるのでサインしてください。その際、日本円から香港ドルに両替する際のレートもよく確認されます。電卓でHSBC香港の両替レートが今いくらで、そのレートで両替しますが良いですか？という内容なので、そのまま「OK」と回答します。
また、両替した香港ドルを口座に預けるかどうかを確認された現金で受取る場合「Receive in cash」普通預金口座に入金する場合には「Please deposit to my saving account.」と回答すればよいでしょう。

両替した現金を受け取る　Collect Cash

行員から香港ドルと受領書控えを渡されるので、受取った香港ドルの現金を確認して終了です。

取り扱い通貨と為替手数料　Currencies available and Fees

HSBC香港の口座はマルチカレンシー(多通貨で管理できる)銀行なりますが、香港の銀行になりますので、ベースとなる通貨は香港ドル(HKD)です。外貨へ両替する場合は、香港ドルからの両替が基本となります。
あくまでも香港ドルは現地通貨となり日本から見ると香港ドルも外貨となります。また、以下のような日本円や人民元を含む香港ドル以外の外貨を両替えすることが、原則、無制限で可能です。
口座を所有していれば、インターネットバンキング上で主要１２通貨間の両替えが可能で、もちろん世界中どこからでも口座へアクセスができるほか、そのまま定期預金に振替えや送金なども当然可能です。
窓口で両替できる通貨は以下のとおりです。

1. Australian Dollarオーストラリア ドル(AUD)
2. Brunei Dollarブルネイ ドル(BND)
3. Canadian Dollarカナダ ドル(CAD)
4. Danish Kroneデンマーク クローネ(DKK)
5. Euroユーロ(EUR)
6. Japanese Yen日本円(JPY)
7. New Zealand Dollarニュージーランド ドル(NZD)
8. Norwegian Kroneノルウェー クローネ(NOK)
9. Sterling Pond英ポンド(GBP)
10. Hong Kong Dollar香港 ドル(HKD)
11. Indian Rupeeインド ルピー(INR)
12. Pakistani Rupeeパキスタン ルピー(PKR)
13. Renminbi人民元(CNY)
14. Singapore Dollarシンガポール ドル(SGD)
15. Swiss Francスイス フラン(CHF)
16. Thai Bahtsタイ バーツ(THB)
17. United States Dollar米 ドル(USD)
18. South African Rand南アフリカ ランド(ZAR)

取り扱い通貨の多さかからもも、HSBC香港に口座を所有したいとお考えの方が多いのがうなずけるメリットではないでしょうか。ただ、外貨は硬貨は預かってくれず、高額紙幣のみです。

為替手数料　Foreign-exchange fee

両替えするにあたり発生する為替手数料が日本と比較すると、とても大きく異なってきます。
香港でも外貨の場合は、両替をして香港ドルや他の外貨口座に入金する場合は、この為替手数料が発生します。当日のレートはフロア内数カ所表示されているので確認するかHSBCのWEBページでもリアルタイムで確認できます。
https://www.personal.hsbc.com.hk/1/2/hk/investments/mkt-info/fcy
HSBC香港の窓口で、日本円などの外貨の現金紙幣を銀行側が香港ドルで買い取る価格、Banknotes Bank Buy/現鈔銀行買入のレートが設けられており、窓口で現金を即、現金に両替する際にはそのレートが適用されます。
口座を所有していると、いったん普通預金に入金され両替されるため、TTB: Telegraphic Transfer Bank Buy/電匯銀行買入のレートが適用されることになります。口座を所有している方の為替レートの方が、米ドル場合0.3%、日本円の場合0.5%程度、つまり100万円を香港ドルへの両替えをする際5,000円がお得であることがわかるかと思います。

日本の外貨両替ショップとの比較　Comparison with Japan

日本の銀行や外貨両替ショップのレートと比べ、HSBC香港では有利な為替レートで両替えができます。
弊社の調査によると、画像のように某日本の空港の外貨両替ショップとHSBC香港の両替えスプレッドは約12%の差額が発生しています。つまり、100万円分の香港ドルを某日本の空港の外貨両替ショップで購入してしまうと、それだけで10万以上の損失が発生してしまうことになるのです。香港ドルの販売と買取りのスプレッドも広く30%近くに達し、例えば100万円を香港ドルに両替し、急用ができてそのまま日本に持って帰ってきて日本円に両替えしてしうと70万円に目減りすることになります。

ちょっと一息コラム、両替ショップが乱立する重慶大厦？　Chungking Mansions

香港は外貨規制がゆるいので、銀行だけでなく民間の両替業者が市中にたくさんあります。ただし、その中でも良い店もあればひどいボッタクリの店もあります。
そこで、紹介したいのが、数千万円の大金は急には両替えはができませんが、(香港ドルの現金のストックがない)レートが良いとして有名なChungking Mansions/重慶大厦チョンキンマンションズ(じゅうけいビル)の両替えショップらです。まず注意しなければ行けないのは、入口付近にある両替店で両替してはいけないということです。入口付近にある数店のレートは、レートに興味がない観光客ようか、地代が高いのか分かりませんが為替レートが非常に悪く設定されており両替レートが10％以上の開きがあります。

FXで外貨を購入するのとほとんど同じレートなのですが、実際両替えレートが香港の大手銀行と比べてどれほどお得か比較してみます。
画像は某日時の重慶大厦のもっともよい為替レートのショップと、スマホ画面でHSBC香港のリアルタイム為替レートの比較した画像です。
10,000円を香港ドルに両替えし、752香港ドルを受け取りました。もしその瞬間HSBC香港の窓口で両替えしたと仮定すると、口座をもってる人は747香港ドル(0.6%の)、もっていない人は743香港ドル(１%の差)での両替となり１%近くのロスが発生してしまっていたことになります。
ここで具体的に注意して欲しいのは、HSBC香港の口座を持っているとしても、15万以上の円(外貨の入金)に対しては一旦0.25%の外貨現金入金手数料がかかります。なので100万円であると85万円分に対してはおよそ、0.6%+0.25%=１%の差が出てくることになります。例えば、500万円を香港ドルに一度に両替えすると、HSBC香港の口座をもっている持っていないにか関わらず、重慶大厦の優良店であると５万円程度(１%)のお得であるということになります。
一方、一日あたり15万円以内の両替えであるとHSBC口座をもっていると0.6%の900円程度のお得としかならないため特段わざわざ近寄りがたい雰囲気を醸し出している重慶マンションまで、行く必要はないかもしれません。