香港株式市場、上場規模が世界最大
香港での資金調達規模が米ニューヨーク証券取引所が押しのけて、2011年以来今年2015年の世界最大の株式公開(IPO)市場に浮上した。15年の世界全体のIPO件数が前年比2%減の1218社、企業の資金調達額が25%減の1955億米ドルだった。
昨年14年には、香港の規制に嫌気がさしアリババがNYで上場したたため250億米ドルを逃した香港取引所は、NYに世界1位の座を奪われてしまった。アリババの上場もあった昨年NY株式市場で株式公開をした会社はすべて118社、規模は総額741億8000万ド米ルに達し、香港の297億米ドルを大きく上回った。
しかし、本年度15年の香港取引所は件数が11%増の121社で過去最高。調達額は12%増の337億米ドルとなり、前年首位のNY証取(本年度は196億米ドル)をかわした。また、Huatai Securities Co., Ltd.(華泰証券)やGF Securities Co Ltd.(広発証券)、China Huarong Asset Management Co., Ltd.(中国華融資産管理)といった中国の大手証券会社や資産運用会社の大型上場が相次いだことが寄与した。
今年は香港とニューヨークに続き、米国ナスダックが174米億6千万ドルで、世界第3位、上海株式市場が米ドル171億1千万米ドルで4位を占めた。ロンドン証券取引所が5位、郵政グループ3社の上場で沸いた東京証券取引所は6位で、前年から2つ順位を上げた。