米国パンデミックなか緩やかな成長
米国では10月の小売売上高および鉱工業生産高は、COVID-19のなか政府の支援が得られないが緩やかな成長を示された。建築許可件数や住宅着工件数は、記録的な低金利に支えられた住宅市場や、パンデミックの影響で大都市から離れた人々の需要が増加していることから、さらに増加する見込み。中古住宅販売件数と外国貿易価格、NYエンパイアステート製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、NAHB住宅市場指数、企業在庫、全体の資本フローなどが重要な発表項目となる。
英国では消費者物価と生産者物価、小売売上高、消費者信頼感、CBI工場受注、公的部門純借入などの重要なデータが予定されている。
欧州では、ユーロ圏の消費者信頼感の速報値は、コロナウイルス感染の第2波との戦いが続く中6ヶ月ぶりの低水準となる可能性が高く、また、消費者物価の最終データでは、ユーロ圏が3ヶ月連続でデフレ状態にあることが確認される予想されている。その他の重要なデータとしては、ユーロ圏の建設業生産高、ドイツの生産者物価、イタリアの最終インフレ率、スペインとイタリアの貿易収支、トルコの消費者調査、スイスの対外貿易と鉱工業生産などがある。
アジアでは、中国人民銀行が金曜日に、10月20日に3.85%に据え置かれた新しいローンプライムレート(LPR)に関する最新情報を提供する。また、鉱工業生産と小売売上高、失業率、固定資産投資、住宅価格指数など、中国の10月の経済データの更新が注目される。
日本では第3四半期のGDP速報値と貿易収支、インフレ率、9月の鉱工業生産の最終値などが発表され、忙しい週になりそうだ。また、オーストラリア準備銀行は、最新の金融政策決定会合の議事録を公表される。
アジア太平洋地域ではタイの第3四半期GDP、インドの卸売物価などが発表される。タイの第3四半期GDP、インドの卸売物価、インドネシア、シンガポール、タイの貿易収支などがある。また、インドネシア、フィリピン、タイの中央銀行が金融政策を決定する。
また、来週にはG20首脳会議が開催されるが、世界の最貧国が抱える負債の増加に対処するための共通の枠組みについての進展が期待されるだろう。