金融市場(Financial market)は独自に存在しえません。終りのない国境を越えた投資機会が国際資本(International capital)と投資の流れ(Investment flows)を発生させています。金融市場のグローバル化/グローバリゼーション(Globalization of financial market)は、人々に多くの投資収益機会をもたらすことに成功し、より高い貯蓄と低い投資機会を持つ国からの資本流入を誘致することで、投資機会が少ない国家にとっては、そのギャップを埋めることができます。この他、日本の裕福層がシンガポールや香港に赴き投資するように、投資家個人にとっては簡単に別の国の金融資産を保有することによって、自分の投資ポートフォリオを多様化(Diversify)することもできます。これは、金融資源のより効率的な使用をもたらしているといえます。

国際通貨基金IMF

国際通貨基金(IMF;国際貨幣基金組織)の「世界経済見通しデータベース(World Economic Outlook database)」によると2009年4月16日時点で、中華人民共和国(PRC)は、最大の純資本輸出国(The biggest net exporter)であり、資本額は世界純資本輸出(World net capital exports)の24.2%に相当します。一方で、米国は世界の純資本輸入(World net capital import)の43%を占めています。中国からの高い資本流出(High capital outflow)は、その高い貯蓄率(High saving rate)に起因していると同時に、国際資本の最も人気のある行先となっている(Most popular destination of international capital)事実、つまり米国は、投資家が持つ米国金融市場への信頼(Confidence of investors in the US financial markets)を備えているためであると見られています。

不安定な世界的な金融市場Global financial market instability

しかし、国際的な資本の流れは、世界的な金融市場の不安定性を引き起こすこともあるため、両刃の剣であることを思い出さなければならないでしょう。一国の経済危機は、簡単に他の市場に広がる可能性があるのです。例えば、世界の金融市場は、2008年に米国で信用収縮に起因する重度のストレス(Severe stress)の下に置かれました。米国の銀行のバランスシート(US banks’balance sheets)の問題は、米国の銀行による新興市場へのクロスボーダー融資(Cross border lending to emerging markets)の停止を引き起こしました。さらに、米国で資産を保有する海外投資家もまた、国内経済で消費減少が迫られ資産下落(Asset degrading)を経験しました。