金融業は資金やおカネ(Funds or Money)の流通促進を目的とします。おカネには三つの主な機能があり、交換媒介物(Medium of exchange)、貯蓄手段(A means of holding wealth)、価値を測る尺度(A unit to measure value)です。

資金の種類Money as defined by the Hong Kong Monetary Authority is classified

香港金融管理局(SFC)の定義によると、おカネは以下のように分類されています。

  1. M1:人々が所有するすでに発行した紙幣と硬貨の総数に、銀行の預金額を足したもの。
  2. M2:M1に銀行預金者の貯蓄と定期預金に、銀行が発行し人々が所有している譲渡可能定期預金証書(NCD;Negotiable certificates of deposit;可転譲存款証)。
  3. M3:M2に制限付きライセンスの銀行(Restricted licence banks)と預金受託会社(Deposit-taking companies)の顧客預金に、それらの機関が発行し人々が所有している譲渡可能定期預金証書(NCD;Negotiable certificates of deposit;可転譲存款証)を足したもの。

銀行の存在理由The banks to facilitate the money market

銀行システムは、借り手におカネを貸し出し、預金者から調達した資金を使用することで、金融セクターの中で重要な役割を担っています。銀行が金融市場(Money market)を促進する必要がある理由は次のとおりとなります。

  • 専門性(Specialization):
    個々の預金者は潜在的な借り手の信用力を判断するための専門知識を持っていないのに対し、銀行は借り手の質の評価に特化。
  • 投資(Investment):
    銀行は貯蓄者の財の蓄積を支援し、より高いリターンと、より生産的な投資に向けて貯蓄を直接支援。
  • 支払い(Payment):
    銀行は口座保有者のために、当座預金、送金、クレジットカードを通じ、支払いを簡便化。

骨休め-お金を10カ月借りたいのに1カ月だけ融資してあげる?銀行の存在意義

HSBCもそうですが、銀行という業種は預金を集めて融資することを業としています。これは深い意味を含んでいます。

まず、銀行がなければおカネの貸し借りのために、いわゆる投資家を探すはめになり不便が伴います。仮に投資家を探したしてもどれだけ信じられるか疑問が残りますよね。貸し手は借り手の情報がなければ相対的に高利で借り手を探すはずであるし、投資家(貸し手)が株を買い投資をする場合、なるべく割安な株式を買うことになります。しかし、安い株や高利で借りる者は、アンダーグラウンドな人や企業が多く、いろいろとリスクが付きまといます。つまり、おカネの貸し借りをできる相手を探し当てたとしても、すぐに取引ができるとは限らないということです。

銀行は市場をオープンにして相手方を探さないといけない煩わしさを解消してれます。他人におカネを貸したい人も、ただ銀行に預ければよく、誰に貸すかは銀行が勝手に決め、預金者は銀行が約束した利息だけでもらえば、それだけでよいですね。また、銀行は審査を行いリスクの高い企業や人に貸しだす可能性を遮断し、自身、分析および企業情報を公開することにより、ブラック企業株投資を予防することになります。厳格な管理の下、融資を得た企業がいいかげんに失う可能性を制限することになります。言い換えると、監査の役割も担っています。このように銀行は、取引相手を探す面倒をなくすだけでなく、望ましくない相手と取引をする可能性を遮断してくれます。

銀行はリスク分散

銀行の価値はリスクを分散する側面もある。例えば、10人の借入人と貸出人で構成されたグループの経済体があると仮定しよう。借入人10人中1人が不渡りの可能性がある人で、このとこき、1人の貸出人が1人の借り手に貸しつける取引をそれぞれ実行すると、10人の貸出人の中で1人が自身のおカネを全額損失を被ることになります。

銀行は不幸な貸出人1人を救うシステム

銀行はこのような不幸な貸出人1人を救うシステムであると言えます。銀行が10名からおカネを預かり10人に融資さえすれば1、0人は1人が起こす被害を分担、専門的には分散することになります。つまり、投資金の10%だけ損害を被るのである。銀行はもう一歩すすんで、リスクをゼロにするため、仮に被害が発生しても預金者に影響が出ないよう、利益から補てんし預金者に何の被害も出ないようにするのです。

このように銀行はリスクを自身には集中させたあと、顧客全体に分散することによってリスクをなくす役割を担っています。その過程で貸出利子の一部を自分でもらい、残りは預金者に支給する方法で収益を得ています。預金利息と貸出利子の差は預金者の立場において、投資金の損失リスクから回避する保険料に該当すると言えます。

満期不一致の解消機能

銀行の価値は、満期不一致の解消機能としての一面もある。一般的に貸し出す人は自身が必要な時、いつでも資金を回収を望みます。反面、借りた人は出来るだけ長い間、借りたい。特に長期投資を望む企業だと投資期間が終了するまで資金を貸し出さないといけません。
このような状況で銀行がないと金融機能は事実上麻痺する。貸出人はいつ返還されるかわからないので貸し渋り、借入人は返還要求がいつくるかわからないおカネを借りることは嫌で仕方がなくなります。
この時、銀行があれば金融は機能し得るのである。例えば、10人の預金者と1人の借入人で構成された経済があると仮定し、10人の預金者が各自、一か月のみ10万円ずつ貸し出したいとするかたわら、借入人10カ月10万円を借りたいとする。このとき、銀行があれば、まず1人だけから10万円を預かりその分を貸出し、返還要求があれば、その他の預金者の分を貸し出せばよいことになります。つまり、預金者10人全員から順番に一カ月ずつ預金を運用し貸し出せば10カ月保障することができる機能を備えていることになります。

銀行の存在意義としてその他

銀行の支給決済技術も徐々に発達し、テレフォンバンキングからインターネットバンキングへとテクノロジーに対応し、決済業務が簡素化されていることも銀行の重要な存在理由、存在意義の一つとなっています。

銀行とは;預金を預かり、貸し出す機関。人々から預金をもらって債券を発行しながら資金を預かりまた、組織的に融資して経済循環を円滑にする機関。