簡単に言うと、他人への譲渡が可能な特別なタイプの預金を指します。
預金者が金融市場で自由に譲渡できる、この譲渡性のある短期預金証書(Negotiable Short-term Certificates of Deposit)は、主に商業銀行(Commercial banks)で発行され、満期は1年未満となる定期預金の証書であります。香港では、この預金証書(CD)の発行価額のほとんどが、HKD500,000 またはHKD1,000,000となります。
同程度の満期の政府短期証券(Government Bills)に比べて預金証(CD)の収益率は、高くなります。これは、商業銀行が政府と比べるとデフォルト(信用)・リスク(Default(Credit)Risk)の可能性が高くなるためです。香港では流通市場での流動性が悪く、税務上の諸問題もあるので、これらは投資家にとってデメリットとなっています。

この短期預金証書(Negotiable Short-term Certificates of Deposit)の場合、途中で解約ができなく、満期日に証書を銀行に提示すると、誰もが預金の引き出しが可能となります。簡単に考えると、短期預金証書(Negotiable Short-term Certificates of Deposit)と預金通帳とは異なるところは、通帳に名義人の名前が書いていないのが一般的となり無記名証書となります。通常の預金とは異なり、通帳の代わりにレターを添えます。無記名というからに所有者の名前の記載を必要としないことと、誰にでも売ることができ、場合によってはマネーロンダリングの手段として活用されていました。かつて賄賂事件では、短期預金証書(Negotiable Short-term Certificates of Deposit)という言葉が新聞を賑わしていました。

日本での短期預金証書Short-term CD

日本でもあまり馴染みのない短期預金証書(Short-term CD)ですが、日本では最低預金額は5,000万円以上と高額なものがほとんど(近年は1000万円からというのもあります)で、個人が持つことはまず無く、企業などが決済用に利用しています。また、預金保護の対象とはなりません。

ちょっと骨休め-銀行のお金はどこから生まれる?銀行の資金調達方法

住宅担保ローンもそうですが、大規模な資金を企業に貸し出す銀行は、そんな大金をどこから引っ張ってくるのか?
以前、説明しました銀行の資金調達方法をもう少し詳細に説明すると大きく3つに分けられます。もっともポピュラーな方法は、顧客の預金誘致であり、金融債(銀行債券)の発行であったり、譲渡性預金証書(CD; Certificate of Deposit)を販売し資金を調達したりもします。

譲渡性預金証書(CD)は預金者が証書(譲渡性預金証書)を他人に売却することができ、その証書の購入者は、購入後は預金者と同じ扱いになり、銀行に預金の返還請求ができますし、銀行も正当に払い戻しに応じてくれます。投資家の立場でいえばCDが無記名債券であり、魅力があるといえます。

2012年度、日本では銀行の資金は現金や預金45%にのぼり、一方、米国は16%となり、それぞれの国の一般家計の資産構成を如実に表している数値となっています。つまり、日本の一般家庭の資産構成が銀行預貯金に頼っていると言えます。

そのほか、米国では証券会社のMMF(オープンエンド型投資信託)の対抗商品として導入されたた、MMDA; Money Mrket Deposit Account(市場金利連動型普通預金)があります。日本でもMMFがあるので馴染みがあるかもしれません。

このように様々な資金調達方法ごとに金利も少しずつ異なるのは、譲渡性預金証書(CD)金利と預金金利などが全て違う方法で算出されるためであります。
銀行がこのように資金を貸し出す際に、どのように金利を設定するのでしょうか。

ほとんどの国では預金、銀行債券、譲渡性預金証書(CD)などの各調達コスト金利の比重に応じて、加重平均の値で貸出金利を算出する方法を採用しています。

銀行の資金調達方法; 顧客からの預金を誘致、金融債の発行、譲渡性預金証書(CD)販売を通じて資金調達